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だんじょかんけいについて
男女関係について
大杉 栄
女房に与えて彼女に対する一情婦の心情を語る文
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 13,756 字 · 28 页
僕等は、僕等自身の事実をますます健実にして奴等にいやというほど見せつけてやるとともに、いくらでもお相手になってやる。あるいは、かえってその方が、さきの五年か十年かすればという時期を、もっと早めてくれることになるかも知れない。
(ここでちょっと読者諸君に広告して置くが、前に野枝さんの手紙に出ている、はなはだおやすくない、ただし定価のことでない、僕の論文集『生の闘争』の中の「羞恥と貞操」および『社会的個人主義』の中の「男女関係の進化」と「羞恥と貞操」とは、これらの問題についての僕の宿論を説いたものであるから、ぜひとも御一読を願います。)
五
さて、野枝さん。
思わず妙なところに力瘤を入れてしまったが、ここまで自分等の思うことを仕遂げて来た僕等は、さらに翻って、僕等のいわゆる犠牲者となった人達のことを考えて見なければならない。そして僕等はその人達のことを考えるに当って、僕等自身の心持をもって律することなく、やはりその人たち自身の現実にまで降って見なければならない。
まず女の人達のことにのみついて言えば、君は保子と神近という二人のいわゆる犠牲者を出した訳だ。