轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
えいきょ
盈虚
「政界往来」1942(昭和17)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,655 字 · 16 页
周の敬王の四十年、閏十二月某日※(「萠+りっとう」、第3水準1-91-14)※(「耳+貴」、第4水準2-85-14)は良夫に迎えられて長駆都に入った。薄暮女装して孔氏の邸に潜入、姉の伯姫や渾良夫と共に、孔家の当主衛の上卿たる・甥の孔(伯姫からいえば息子)を脅し、之を一味に入れてクウ・デ・タアを断行した。子・衛侯は即刻出奔、父・太子が代って立つ。即ち衛の荘公である。南子に逐われて国を出てから実に十七年目であった。
荘公が位に立って先ず行おうとしたのは、外交の調整でも内治の振興でもない。それは実に、空費された己の過去に対する補償であった。或いは過去への復讐であった。不遇時代に得られなかった快楽は、今や性急に且つ十二分に充たされねばならぬ。不遇時代に惨めに屈していた自尊心は、今や俄かに傲然と膨れ返らねばならぬ。不遇時代に己を虐げた者には極刑を、己を蔑んだ者には相当な懲しめを、己に同情を示さなかった者には冷遇を与えねばならぬ。己の亡命の因であった先君の夫人南子が前年亡くなっていたことは、彼にとって最大の痛恨事であった。あの姦婦を捕えてあらゆる辱しめを加え其の揚句極刑に処してやろうというのが、亡命時代の最も愉しい夢だったからである。