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しんりをもとめて
真理を求めて
中井 正一
――平和祭に寄す
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 614 字 · 2 页
ロマン・ロランは第一次大戦にあたって彼の「戦いを超えて」の中で次のようにいっている。
「真理を求めようとはしないで、それを所有していると称するものと議論することは不可能である。ドイツが日の光りに対して防御壁をつくっている自信の厚い壁を破ることは、今のところ、いかなる精神の力にとっても可能ではない。」
ドイツの多くの哲学者が、すべて背骨を失って、戦の中に巻きこまれたあのとき、そして、フランスの好戦論にこびたあのとき、ロランはひとりスイスに逃れて、痛切な孤独の中に吐いたのがこの言葉である。真理を求めようとしないで、それを所有していると称する者たちの間でのみ戦争は巻き起こされるのである。
真理が何であるかを、ひたすら求め抜く心が、地球に拡がるときにのみ、人々の上に美しい平和がくるのである。
そして、それは醜いことだろうか。決してそうではない。
それは卑きょうなことだろうか。否、決してそうではない。
それは弱いもののできることだろうか。否、その反対である。
子供たちが、手離しで自転車を走らせてあそぶ遊びが外国にはある。
その中の一人の子供が、たまりかねてハンドルに手をかけると、皆で、