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めがね
眼鏡
小川 未明
「お話の木」1937(昭和12)年9月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 7,487 字 · 16 页
青木は、上衣のポケットから、眼鏡屋の受取証は出して渡しました。
「家まで、きてくれない。」
三人は、小西のあとについてゆきました。店の次の間では、小西の父親らしい人が、肌脱ぎで、若い男を相手にして、将棋をさしていました。小西が、受取証を父親に見せると、父親は、しばらくだまって考え込んでいました。将棋の相手をしている若い男が、「どうしたんだ?」と、のぞき込みました。父親は、説明しているらしかったのです。すると、その若い男は、なにか小さな声で、理屈をいっているらしかったが、たちまち、三人のいる方へ顔を向けて、
「みんなが騒いで、わったのだから、みんなで弁償するのがあたりまえでしょう。一人に半分出させる法はないだろう。」と、おどすような口調で、いいました。三人は、思いがけない反対に出あって、たがいに顔を見合わせました。
「子供だと思って、ばかにしている。」と、小田がつぶやきました。
このとき、正吉は、その男をにらんで、
「いくら、おおぜいが騒いでも、眼鏡を飛ばさなければ、われなかったんだろう。」と、いくらか、せき込んで答えました。これに対して、若い男が、なにかいおうとすると、