轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

いしがめのこと

石亀のこと

佐藤 垢石

「釣趣戯書」三省堂、1942(昭和17)年

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 996 字 · 2 页

青空文庫

頻繁に、釣れるのである。どんな餌かと、その釣り人に見せて貰ったところ、それは石亀であった。

石亀は、栃木県と茨城県にまたがる那珂川の釣り人も、若鮎釣りの餌に使っているという話だ。どこの釣り人も、同じ餌を発見するものと見える。

鰺との肉で、若鮎を釣るのを見たのも、小田原の山王川の上流であった。それは、明治の末年であったろう。

湯河原の千歳川でも、熱海の町を流れる小川でも、鰺の肉やシラスの頭で若鮎を釣っていた。それを、はじめて見たのは、まだ小田原から熱海へ人車鉄道が通っている頃だ。

このごろでは、伊豆の河津川、仁科川、稲生沢でも、鰺や※(「魚+陸のつくり」、第3水準1-94-44)の肉、シラスの頭などで、初秋の鮎の餌釣りを試みたことがある。昨年、落ち鮎の餌釣りの本場である四国の土佐へ釣りの旅をしたのであるが、まだ新荘川も、物部川も、奈半利川も季節が早かったので、試みられなかったのは、まことに残念に思う。

今年も、もう餌釣りの季節に入ったから、再遊を試みないか、と、土佐の釣友、森下雨村氏から、つい二、三日前手紙がきた。