轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かみだな

神棚

豊島 与志雄

「新潮」1923(大正12)年6月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 21,427 字 · 44 页

青空文庫

先程、池部が投り出した金を取りもしねえで、わざわざ取って置きの酒を出したじゃねえか。」

「あれとそれとは違うよ。……ほんとに笹木から金を吐き出さしてしまったがいいよ。そうすれば私達だって助かるじゃないか。でもねえ、笹木の方は当にはならないし、家で入用なだけは何とか工面しておくれよ。子供達の着物と正月の仕度とだけは、なくちゃ年が越せないからね。一日二日のうちに、お前さん大丈夫かい。ほんとに悪い時にぶっつかったもんだね。笹木の方はいい加減にして、実際の所、当にはならないからね、家のことだけを一番に考えておくれよ。」

笹木の方は当にならないと云いながら、実は当にしてるんだな、と俺は思った。いつも俺のことを、他愛もない夢ばかりみてると貶しつけておきながら、自分の方では、まだ形態も知れない笹木の話に、溺れる者が藁屑をでも掴むように、すぐに希望を投げかけていってるじゃないか……。俺は馬鹿々々しくなって、其処にごろりと寝転んでやった。

「ほんとにお前さん頼むよ。いくら押しつまったって、男の手で百や二百の金が出来ないことがあるもんかね。出来なくっても、私が出来るように祈ってやるよ。