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「ねぎさまみやた」そうさくメモ
「禰宜様宮田」創作メモ
宮本 百合子
「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社、1981(昭和56)年5月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,713 字 · 14 页
○三太郎と云う猫がひろって育ててある。
○九谷の茶碗が秘蔵である。
○天井の竹竿には、下絵をつけた亀の子の絵が幾枚もかさねてかけてある。
○大きな机には赤く古ぼけた毛氈がしいてある。竹の筆づつには、ほしかたまったのや、穂の抜けたのや沢山の絵筆がささって居る。
○弘法様が信心なそうな。
○妾になる女は、丁度見世物の番人のような顔をして、爺さんをとりあつかって居る。
切角いらっしゃったのだから記念に何かお一つ御書きなすってと云う。おかかせなさってと云うことなのである。
無心で、猫の頭を撫でて居る老人に、かかせては自分で食って居るようでいやだったので、何とも云わずに居る。
◎ハッとして息をとめた瞬間、空中に一杯になって居る小っぽけな羽虫が、一どきにオミヨ、オミヨ、ワラー と大変早口にうたったように聴えた。低いふざけたような音は、そこから、どこまでと云う区切りをつけられないほど広くから起って来た。そしてワラーのおしまいが、ウーンといつまでも尾を引いて、空の真中にのこって居るように思った。
信夫山と阿武隈川
昔ジャイアントが居た。
退屈まぎれにもっこに土を一杯負うて歩き出した。