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かかばいじょほうのせつ
禾花媒助法之説
津田 仙
「明六雜誌 第四十一號」明六社、1875(明治8)年9月5日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,880 字 · 6 页
先生晨夕拙者に培養の術を親切に教えました。また試験実地に臨んでは、先生一に必ずその理とその法とを丁寧に講じました。先生つねに倦怠の色は少しも見えませぬ。ゆえに拙者、暫時間幸に先生多年実験するところの大概を覗うことを得ました。実に拙者、無上の大幸とはすなわちこのことであります。先生すでに年七旬に余ります。身体強健、なおよく鋤を執り、畚を荷い、旦暮灌漑して自ずから楽んでおります。いわゆる老而益壮なると申すは、この人の謂でござりましょう。
ここに先生もっともわが世界に鴻益ある大発明の三件があります。すなわち拙者が上年撰述上木した農業三事の書がその大略であります。その第三件は禾花媒助の法をもって、去年九月十三日、東京第二大区十二小区麻布古川の稲田において実地に施し、十一月十三日収穫いたし、その稲と通例成熟の稲とを比較いたしたところが、驚くべきほど米の性質も上等になり、肥後米と秋田米ほども違うようになりました。しかのみならず、その収納高の概表は、すなわち左のとおりでござる。
甲の場所試験
一坪に付 媒助稲 旧法稲 差
籾
升目 一升四合六夕 八合九夕 五合七夕