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わたしのかんそう
私の感想
宮本 百合子
「信濃毎日新聞」(三「代用食」)1940(昭和15)年11月18日号、「都新聞」(四「恩給と未亡人」)1935(昭和10)年5月7日号、「信濃毎日新聞」(五「女を殴る」)1940(昭和15)年11月27日号、「相模合同新聞」(七「子供と家庭」)1941(昭和16)年3月8日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,800 字 · 10 页
今回厚生省のきめる家賃は、一つ一つの新建家屋について何年目かには引下げを条件としてのことなのだろうか。それとも、ずっとそういう方法できまるわけなのだろうか。店子が家賃を払ってゆくのは三年か四年のことではない。借家で産湯をつかった大多数の国民は、借家から自分の葬式をも出さねばならない。みすみす大家に損をしろというようなことはなり立たないという厚生省のいわれたのは、大家にとって慈父の言であろうが、厘毛をあらそう小商人さえ配給員となって、三十五円、四十円の月給とりで国策にそおうという今日、家主も国家的任務を自覚させてもらうことについて異議はなかろう。
目黒のさんまという愛すべき日本の落語は時代とともに変遷して、今年のさんまは切ろうか丸かと問題になった。肩させ裾させの虫の声は、壁も生乾きの家を争わねばならない幾百万の店子の耳にいかなる秋を告げるだろうか。
三 代用食
このあいだ都下のある新聞の投書欄で、代用食について一くみの応酬が行われた。
はじめ投書した某氏は男で某紙の家庭欄に紹介されている代用食の製法にしたがってためしてみたらたいへんどっさり砂糖がいった、砂糖の不足がちな現在ああいう代用食は実際的でないから一考を要するという意見であった。