轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
わたしのせいしゅんじだい
私の青春時代
宮本 百合子
「青年ノ旗」43号、1947(昭和22)年6月15日発行
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 1,946 字 · 4 页
図書館と、うちで買う文学の本をよむこと。わたしの少女期の危機は、それをよすがにして、辛うじてまともにすごされたのであった。四年生になって、本当に文学がすきときまってから、あぶなっかしさはよっぽど減った。自分の熱中し、うちこむ目標がきまったから。
わたしが、初めて作品を発表したのは十八歳の時であった。女学校を卒業したばかりの少女が、作品を発表されたということは、ほんとうに複雑な人間テストであったと思う。こういう早く咲いた花のような立場はそれからのちのほとんど十年間を自分のぐるりをとりかこむ環境とのたたかいにすごすことになった。自分に小説をかかしたその家庭の積極の面とともに作用する消極の面――わかい天才主義、独善の傾向、型にはまりやすさとたたかうと同時に、一定の仕事を生涯の仕事ときめた若い女のもつ、結婚、家庭生活と仕事との間の板ばさみの苦しさを経なければならなかった。そしてそれは一九三〇年に、プロレタリア文学運動に参加するようになって自分の矛盾の本質がわかり、そこからある程度解放されるまで続いたのであった。
〔一九四七年六月〕