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かがくひはんのかだい
科学批判の課題
三木 清
「新興科学の旗のもとに」新興科学社、1928(昭和3)年10月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 20,229 字 · 40 页
我々はギリシア的なるロゴスの観想的性質を簡単ながら明瞭にすることが出来たと思う。アリストテレスにとって学問の方法は一般に、今日普通に演繹法および帰納法として訳されている※π※δειξι※(ギリシア小文字ファイナルSIGMA、1-6-57)と※παγωγ※といえども、存在を顕わにする――δηλο※νという語はまた彼の好んで用いるところである――方法の、すなわちδ※λωσι※(ギリシア小文字ファイナルSIGMA、1-6-57)のそれぞれの仕方にほかならなかったのである**。
* ここには深く立入って論ずることは出来ないが、この叙述からしてもすでに現代のひとつの流行哲学に属しているところの本質直観の学、現象学がいかに観想的性質のものであるかは理解され得よう。それは文化史的見地からしても、キリスト教のうち特に観想を重んずるカトリックと連関しているのである。現象学に関する批判はこの方面からもなされなければならぬ。
** Metaphysica E. I. 従来のギリシア論理学の解釈はあまりに近代の学問的意識の影響のもとに立っていると思われる。私は他の機会においてこの点を論述しようと思う。