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かがくほうほうろん
科学方法論
戸坂 潤
「科学方法論」岩波書店、1929(昭和4)年6月25日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 145,035 字 · 284 页
処が連続と異質性こそ非合理性の特色でなければならないであろう。そこで実在に連続と異質性とを帰することは当然でなければならないであろう。実際、実在――存在又は事件――に就いて人々は明確な限界を限ることは出来ないし(実在は次第の推移の他の何物でもない――自然は飛躍しない)、又如何なる実在でも互いに完全に相等しいものはあり得ないであろう。――人々はライプニツが求めた全く相等しい二枚の木の葉の※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)話を思い出すべきである。実在はそれ故、異質的連続―― stetiges Anderssein ――をなすと考えられる。実在は個別的である。さて科学が実在を単純化するためには、是非ともこの二つの規定の内のどれか一つを捨てなければならないわけである。実在へそのまま近づくことは人々には不可能である、実在は単純化――どれかの規定の破棄――によってのみ通達出来る、ということとなる。そしてリッケルトによれば、異質性を捨てて連続を保存する時、即ちそのような手続き――方法――によって概念を構成する時、数学が生じ、之に反して連続を捨てて異質性を保存する時、即ちこのような別の手続き――方法――によって概念を構成する時、様々の経験科学が生じるのである*。