轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

はんちゅうのはっせいがく

範疇の発生学

戸坂 潤

「法政新聞」1931(昭和6)年7月4日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,364 字 · 7 页

青空文庫

(ここに言語学の科学的地盤がある。)範疇もまたそうであって、単にそれが一方において固定した結節点であると同時に他方において変化の飛躍点であるばかりではなく、それ自身が固定していながら次第にその形を変えて行かねばならない性質を持っている。丁度それは氷河の流れ方によく似ている。存在という岩壁の溝に篏められながら、範疇という氷塊は、必然の圧力と重力とによって岩壁をこすりながら歴史の床を下って行くのである。範疇は常に歴史の所産であり、系統的な発生物である。それは発見又は発明され、そして使い減らされて行く所の、思惟の道具に外ならない。(ここに範疇論の科学的地盤がある。)

*

範疇が系統的発生を持つから、例えば古代的範疇と近代的範疇との間には、その発生過程の歴史を抜きにしては、直接の共軛がない。従って、現在の我々の世界を理論的に把握するために、もし古代的範疇を用いようとするならば、そこでは、丁度古典語を現代語に翻訳するように、範疇の翻訳が必要である。そうしないと現代的な世界観が出来上らない。所が系統発生が実は個体発生において繰り返されているように、古代的範疇は近代的範疇と同時代に共存しているのが事実である。