轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ぜったいむじゅんてきじこどういつ
絶対矛盾的自己同一
西田 幾多郎
「思想 第202号」1939(昭和14)年3月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 50,000 字 · 99 页
個物は本能的適応的に働くのではなくして、既に表現的形成的でなければならない。原始社会構造において近親相姦禁止というものが強き意義を有するように、社会は本能の抑圧を以て始まると考えられる。夫婦親子兄弟の関係がすべて本能的でなく、一々制度的に束縛せられる所に、社会というものがあるのである。
かかる社会の成立の根拠は何処にあるか。既にいった如く、それは作られたものから作るものへ、即ち主体と環境との矛盾的自己同一にあるのでなければならない。社会はポイエシスから始まるということができる。動物の本能的集団という如きものから、原始社会が区別せられるのに、色々特徴が挙げられる。しかしそれはすべてポイエシスということから考えられねばならない。私が社会を歴史的身体的と考える所以である。社会は一つの経済的機構と考えられるであろう。社会は何処までも物質的生産的でなければならない。そこに社会の実在的基礎がある。しかしそれはいうまでもなく、ポイエシス的でなければならない。人間は用具を有つということによって、動物から区別せられる。そして作られたものから作るものへとして、社会の経済的機構が発展して行く。