轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

おだのぶなが

織田信長

坂口 安吾

「季刊作品 第一号」創芸社、1948(昭和23)年8月10日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 17,950 字 · 36 页

青空文庫

人間五十年、化転の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり、一度生を得て、滅せぬ者のあるべきぞ、こゝのところを自分で謡って舞うことだけがお好きのようです。そのほかには、小唄を一つ、好きで日ごろ唄われるということです」

「ほゝう。変ったものが、お好きだな」

そう笑った信玄は、然し、大マジメであった。

「それは、どんな小唄だ」

「死のふは一定、しのび草には何をしよぞ、一定かたりをこすよの、こういう小唄でございます」

「フシをつけて、それを、まねてみせてくれ」

「私はまだフシをつけて小唄をうたったことがございません。なにぶん坊主のことで、とんと不粋でございます」

「いや、いや。かまわぬ。お前が耳できいたように、ともかく、まねをしてみよ」

天沢和尚、仕方がないから、まねをして、トンチンカンな小唄をうたったが、信玄はそれをジッときいていた。

それから、信長の鷹狩のことをきゝ、何人ぐらいの人数で、どんなところで、どんな方法でやるか、逐一きいた。

そこで天沢は答えた。信長の鷹狩には、先ず二十人の鳥見の衆というのがおって、この者共が二里三里先へ出て、あそこの村に鷹がいた、こゝの在所に鶴がいた、と見つけるたびに、一羽につき一人を見張りに残しておいて、一人が注進に駈けもどる。