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じさくかいせつ
自作解説
江戸川 乱歩
怪人二十面相と少年探偵団
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,652 字 · 8 页
当時は少年倶楽部の独り天下で、他に少年雑誌はごく少ししかなく、それらの発行部数は格段に落ちていたので、私は少年倶楽部以外には書く気になれなかった。
少年探偵小説というものは、むろん私が発明したわけではない。昔からそれはあった。その中で最も際立っていたのは、明治末期から大正初期にかけての三津木春影の少年探偵もので、翻案の「呉田博士」シリーズが殊に人気があった。いうまでもなく、このシリーズはドイルとフリーマンの短篇を日本の世界に移して、少年むきに書いたものである。
私が大学の初年級にいたころ、三津木春影が「日本少年」だったかに、創作の少年冒険探偵小説を連載中に死去したので、雑誌では、その小説の続篇を広く募集した。私はそのころでも少年雑誌を読んでいたと見えて、それに応募する気になり、原稿の下書きをしたことがある。その下書きが今でも私の古反古袋の中に残っている。しかし、それは中途で締切日がきてしまって完結しなかったために、投書するに至らなかった記憶だが、いずれにしても、そういうことがあったとすれば、私には少年ものの下地がなかったわけでもないのである。
私が探偵小説を書き出してからでは、森下雨村、小酒井不木両氏が、少年探偵小説をよく書いた。