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じじょでん
自叙伝
大杉 栄
在线阅读大杉 栄《自叙伝(じじょでん)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 115,021 字 · 230 页
刀屋が刀を持って来ると、僕もきっとその席に出しゃばっていた。そして無銘の新刀を一本貰って、藁の中に竹を入れて束ねたのを試し斬りをやらされた。スパリスパリと気持よく斬れた。
幼年学校にはいってからは、暑中休暇に是非一度、佐渡へ地図をとりに連れて行くと言っていたが、これは父の方にひまがなくって果されなかった。そして一、二度、一、二泊の近村への演習に連れて行かれた。
それと、幼年学校にはいる前に父からドイツ語を少し教わったほかには、僕は子供の時の父との親しい交渉をあまり覚えていない。
日清戦争前には、僕の家は、今言った練兵場に沿うた、片田町というのにあった。四番目の家だ。これも焼けて無かった。
その頃の僕の遊び場は練兵場だった。
射的場と兵営のお濠との間には障害物があった。これは、二、三百メートルばかりの間に、灌木の藪や、石垣や、濠や、独木橋や、木柵などをならべ立てたもので、それを兵隊が競走するのだった。僕はそこで毎日猿のように、藪を飛び、濠を越え、橋を渡って遊んでいた。兵隊が競争しているそばへ行って、それと一緒に走り出しても、大がいは僕が先登だった。