轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
げいじゅつとうせいぜひ
芸術統制是非
辰野 隆
「文藝春秋」文藝春秋、1935(昭和10)年7月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,981 字 · 8 页
新美術院の委員らは、新組織への迎合によって、自分達の不利益においてもなおかつ後進の道を拓く精進と思っているのだろうか。彼らは永年の同志から特に選ばれずして、官権に追随して、犬馬の労を致す自由を自分達だけに留保したとしか思えない。
現文相は自らまったく美術がわからぬと、公然と宣言しているが、いやしくも一国の文相たる者にして、美術、文芸に定見がなければ、文相として芸術統制にたずさわる、資格を疑われても、いたし方があるまい。この事は、現代日本の文化が、しかしてまた、文化に対する政治が欧米のそれに較べていちじるしく劣っているのを立証する好材料であろう。芸術に関して、何らの理解力も定見もない官権に招かれて、きわめて恭順なるアルティストに、健全なる将来の方針が樹てられるであろうか。
このたびの美術争議を冷ややかに観察することによって、とかく、商品になりやすい制作に従事する芸術家ほど、商人や政治家にちかく、そういう芸術にたずさわる連中ほど堕落しやすい事実をいよいよ痛感せざるを得ない。そこにゆくと、文人の群には、融通の利かぬ頼もしい馬鹿野郎が美術家に比してはるかに多いように思われる。