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ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

两个男人去登比叡山,一个像方形石头,一个像细长竹竿,一路斗嘴。可山没变,他们心里的那点事却慢慢浮出来了。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 198,559 字 · 401 页

青空文庫

無関係のものならそれでも好い。突然飛び込んだものは、人もあろうに、相手の親類である。

ただの親類ならまだしもである。兼てから藤尾に心のある宗近君である。外国で死んだ人が、これこそ娘の婿ととうから許していた宗近君である。昨日まで二人の関係を知らずに、昔の望をそのままに繋いでいた宗近君である。偸まれた金の行先も知らずに、空金庫を護っていた宗近君である。

秘密の雲は、春を射る金鎖の稲妻で、半劈れた。眠っていた眼を醒しかけた金鎖のあとへ、浅井君が行って井上の事でも喋舌ったら――困る。気の毒とはただ先方へ対して云う言葉である。気が咎めるとは、その上にこちらから済まぬ事をした場合に用いる。困るとなると、もう一層上手に出て、利害が直接に吾身の上に跳ね返って来る時に使う。小野さんは宗近君の顔を見て大いに困った。

宗近君の来訪に対して歓迎の意を表する一点好意の核は、気の毒の輪で尻こそばゆく取り巻かれている。その上には気が咎める輪が気味わるそうに重なっている。一番外には困る輪が黒墨を流したように際限なく未来に連なっている。そうして宗近君はこの未来を司どる主人公のように見えた。