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むしくいざんたいかい
虫喰い算大会
海野 十三
「“虫喰ひ算”大會」1946(昭和21)年3月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 32,229 字 · 66 页
97□
× □8
――――――
□□□0
9□□
――――――
175□0
しかししばらくこの計算をながめていると、そのうちに有力なる手懸りが発見されるのだ。そこが興味津々たるところだ。
すなわち、まず第一の手懸りは、乗数の十位の穴は、1であるということだ。なぜなれば、上から四段目を見ると、三桁の数であり、その百位は9に始まっている。しかるに被乗数を見ると、やはり三桁であり、百位の数字は9である。すると乗数の十位は1であらねばならぬことが分る。そうなると上から第一段目と第四段目とは同じ数である。そこで上のように穴を二つふさぐことができた。
97□
× 18
――――――
□□□0
97□
――――――
175□0
第二の手懸りは、乗数の一位の8を、被乗数の一位の□に掛けると、その答の一位は、8の字の下にあるとおり0となるのだ。そういう場合、□はどんな数字でもいいというわけには行かぬ。すなわち□は0か5かのどっちかであらねばならぬ。そうでないと第三段目の右端の数字は0とならない。
では、0か5か、どっちであるか。それを判定する段取に移る。