轻松读懂日语经典作品
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まちはふるさと
街はふるさと
「読売新聞 第二六三六七号~第二六五二〇号」1950(昭和25)年5月19日~10月18日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 193,435 字 · 389 页
と、残った酒を独酌で呷った。やがてポケットから包みをとりだして、
「奥さん、お金をうけとらないんだ。無理にすすめたら、君に差上げてくれといって、これを買ってしまったんだよ。ネクタイと靴下だがね。奥さん、一文の収入もないくせに。お金に詰っていることでは、ぼくと変りがないはずなんだ。それでも虚勢をはるという根拠が分らないな。金銭は恋の比にあらず」
青木は考えこんだが、
「君をよびだして何をたのんだの? 長平さんに会わせてくれろッて?」
「宿をおききでした。お教えできませんでしたけど」
青木は思いあまった様子で、呟いた。
「女は現実派でありすぎるから、きわどい時ほど夢を弄ぶことができるのさ。オレだったら、恋人に云うよ。金をくれッて。金で買ってくれッて。ぼくは決意をかため、覚悟して、そう切りだすんだ。女ときたら、決意しなくともそれが本心だから、ギリギリのとき、夢みたいなこと、やらかすんだよ。女は全然嘘つきなのさ」
六
放二のアパートでは、ヤエ子が熱をだして寝こんでいた。
ゆうべの酒の残りをとりだして青木にのませていると、昨夜のカズ子に代って、フジ子という娘が顔をだして、