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かいせつ(『ふうちそう』)

解説(『風知草』)

宮本 百合子

「風知草」文芸春秋選書、文芸春秋新社、1949(昭和24)年2月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,966 字 · 24 页

青空文庫

の基調となっている。

「乳房」は翻訳されてソヴェト同盟から出版されている世界革命文学の選集に採録された。

「風知草」について

わたしがプロレタリア文学運動に参加したのは一九三一年一月のことであった。したがって、わたしは計らずも日本の人民生活のすべてとその解放運動がファシズムの波の下にひしがれはじめた時期と時を同じくして、その怒濤の下に身をさらすことになった。階級的作家として転換してから理論的にも創作能力においても未成熟のまま高波とたたかってゆかなければならなかった。一九三二年から一九四五年八月十五日までに、わたしがともかく作品を発表することのできた時間は、三年九ヵ月あまりしかなかった。一九三八年(昭和十三年)から三九年の半ばごろまで作品発表を禁じられていたわたしは、翌一九四〇年いっぱい精力的に執筆すると、次の一九四一年(昭和十六年)一月から再び作品発表を禁じられた。この禁止は、日本の侵略戦争の拡大にともなったもので、十三年の折のように、ある期間で、解かれるかもしれないという可能性の見えないものだった。戦争が終らなければ作品の発表禁止もとけないとわかったことであった。