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きおくにのこるしょうがつのおもいで
記憶に残る正月の思い出
宮本 百合子
「愛国婦人」1926(大正15)年1月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 199 字 · 1 页
一、六つばかりの正月(多分)丁度旅順が陥落し、若かった母が、縁側に走り出、泣きながら「万歳!」と叫んだ時、私も夢中で「バンザイ!」と叫んでオイオイ泣いた。わけが分ってではない、母の感激に引き入れられたのでしょう。もう一つは、十六歳の正月。「何が正月お目出度い」と障子を睨んで陰気にしていたときの思い出。
二、雑煮、おにしめ。つめたい重のものを、ひるあついあつい御飯とたべる美味しさ。
〔一九二六年一月〕