轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
たにまのしじゅうから
谷間のしじゅうから
小川 未明
「赤い鳥 鈴木三重吉追悼号」1936(昭和11)年10月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,044 字 · 7 页
いっそすずめばちにでも貸してやったら、いたずら者が寄りつかなくていいかと思っているのです。」と、ごうまんないい方をして、かしの木は、答えました。
「あの、すごい剣を持っているすずめばちにですか?」
「そうですよ。」
ちょうど、このとき、人の声がしたので、しじゅうからは、驚いて下を見ると、細い道を草を分けながら、おじいさんが、子供をつれて、まきを背負って、ふもとの方へ下っていくところでした。
「ああ、ここに、こんな人の通り道があったのか? あの臆病な、注意深いこまどりが、なんで頼んでも、こんなところへ巣をかけよう。」
ししじゅうからは、この威張っているかしの木が、いいかげんなことをいっていると知りましたので、自分もここへ巣をかけるのは考え物だと思って、他の木へと移っていきました。
彼の止まった、とちのきは、みごとな白い花を開いたばかりでした。
「しじゅうからさん、私の花と、あすこに咲いているうつぎの花と、どちらがきれいでしょう?」と、とちのきは、しじゅうからに向かって、ききました。
「さあ、あなたは、白い花ですし、あちらは紅い色ですね。どちらもみごとではありませんか?」