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ろじょう

路上

芥川 竜之介

午炮响后,图书馆陷入诡异的寂静,大学生俊助埋头书海,时间随着指针流逝,但这份平静下似乎藏着什么在悄悄酝酿。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 43,539 字 · 87 页

青空文庫

」

「僕は差別のある点も指摘して貰いたかった。」

こう俊助が横合から、冗談のように異議を申し立てると、新田は冷かな眼をこちらへ向けて、

「あれば勿論指摘したろう。が、なかったのだから、やむを得ない。」

「しかし天才は天才だが、気違いはやはり気違いだろう。」

「そう云う差別なら、誇大妄想狂と被害妄想狂との間にもある。」

「それとこれと一しょにするのは乱暴だよ。」

「いや、一しょにすべきものだ。成程天才は有為だろう。狂人は有為じゃないに違いない。が、その差別は人間が彼等の所行に与えた価値の差別だ。自然に存している差別じゃない。」

新田の持論を知っている俊助は、二人の女と微笑を交換して、それぎり口を噤んでしまった。と、新田もさすがに本気すぎた彼自身を嘲るごとく、薄笑の唇を歪めて見せたが、すぐに真面目な表情に返ると、三人の顔を見渡して、

「じゃ一通り、御案内しましょう。」と、気軽く椅子から立ち上った。

二十六

三人が初めて案内された病室には、束髪に結った令嬢が、熱心にオルガンを弾いていた。オルガンの前には鉄格子の窓があって、その窓から洩れて来る光が、冷やかに令嬢の細面を照らしていた。