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かいことてんぼう
近世数学史談
高木 貞治
高木貞治『近世数学史談』。同一底本的分册已合并为一书。收入:回顧と展望、ヒルベルト訪問記。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 12,981 字 · 25 页
な本を読んだのであるが,指導者なしの乱読で,本当に読んだと謂うよりは,図書室にあるだけの本を見境いもなく片っ端からひっ繰り返して見たという程のことであった.
それからまあそんな風にいうと,いかにも不完全なようであり,事実不完全に相違ないけれども,藤沢先生はベルリンでクロネッカーの講義を聴かれたらしいのであって,代数を大学へ入れなくてはならぬということを絶えず言っていられたのであるが,当時日本では,代数は中学校でもう卒業してしまったもののように考えられていた.そこでその後セミナリが出来てからは,そういう処で頻りに代数の問題を与えられた.当時代数といえばセレーの「高等代数」で,それによって,私はアーベル方程式を読めと言われ,そこで謂わゆる高等代数の洗礼を受けたわけである.しかし,その当時,已に書棚の隅っこに,ウェーバーの「代数学」の第1巻が来ていたので,それを探し出して,ガロアの理論に接したのだが,それが本当に分ったのだかどうだか.その後,段々いろいろ新しいものが来るようになって,ウェーバー第2巻も軈て来た.
その中に1898年になって,私はドイツへ留学を命ぜられてベルリンへまいることになりました.それは明治31年で,その年に日本最初の政党内閣(隈板内閣)が出来ることになって,内閣総辞職があったのですが,時