轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
じんるいのせいぞんきょうそう
進化と人生(上)
丘 浅次郎
丘浅次郎『進化と人生(上)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:人類の生存競争、教育と迷信、誤解せられたる生物学、人道の正体、生物学的の見方、生物学より見たる教育、戦争と平和、動物界における善と悪、脳髄の進化、民族の発展と理科、理想的団体生活。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 82,343 字 · 164 页
人間は他の動物に比すると子を産むことのはなはだ少ないものではあるが、それでも女一人が平均四人半以上の子を産む勘定になっているゆえ、生存競争をまぬがれえぬことは全く他の動植物と同じである。しかしながら人間では生存競争のありさまがよほど他の動物の状態とは違うて個人と個人とが咬み合い殺し合うことはいたってまれで、かえって個人と個人とが互いに助け合う場合も少なくないゆえ、その点だけを見ると人類の生存競争は、他に比してすこぶるゆるやかであるごとくに見える。動物は高等なものになるほど生存競争がゆるやかになるなどという説はおそらくこれに基づいたものであろう。
およそ動物を互いに比較して甲乙いずれのほうの生存競争がはげしいかを論ずる場合には、各動物の生存競争の全部を残りなく観察して、互いにくらべねばならぬ。甲動物の生存競争の一部と乙動物の生存競争の全部とを比較して、甲におけるよりも乙のほうが競争が劇烈なりなどと考えるのはむろん大なる誤りである。動物には各個体が単独に生活するものと、多数の個体が集まって団体を造るものとがあって、単独生活をする動物ならば個体間の生存競争がその動物の生存競争の全部であるが、団体生活をする動物では生存競争は主として団体と団体との間に行なわれ、個体間の競争のごときはわずかにその一小部分に過ぎぬ。