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よっぱらいぼし
酔っぱらい星
小川 未明
「赤い鳥」1920(大正9)年1月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,116 字 · 9 页
毎晩、おまえの安らかに眠るように見守っているが、たまらなくなって降りてきたのだ。」と、おじいさんはいいました。
そういわれると、なるほど、毎晩、寝ていて見る空のお星さまでありました。そして、はじめて気がつくと、おじいさんは、頭に三角の帽子をかぶっていました。
佐吉が、どうしたらいいものだろうと、あっけにとられていますと、おじいさんは、彼の手から酒びんを奪って、トクトクとびんの口から、音をさせて自分の口に酒をうつして、さもうまそうにすっかり飲み干してしまいました。
「あ、これでやっといい気持ちになった。もうどんなに風が吹いても寒くない。」と、独り言をいいながら、脊の低いおじいさんは、よちよちと凍った雪の上を歩きはじめました。
佐吉は、お父さんにしかられはしないかと、心配しながら家に帰ってきました。そして、おじいさんに酒を飲まれてしまったことを、父に話しますと、はたして、父は、佐吉をばかだといってしかりました。
「おまえは、きつねにだまされたのだろう。それでなければ、転んで酒をこぼしてしまったにちがいない。」と、父はいって、佐吉の話を信じませんでした。
それからまもなく、佐吉は床の中にはいりました。