轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かんちょうざじけん
間諜座事件
海野 十三
「日曜報知」1932(昭和7)年10月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,989 字 · 21 页
彼は遂に一つのプランを思いついた。頭脳は俄かに冷静となった。科学者だった彼の真面目が躍如として甦った。消去法とは一体どんな数学であるか。
そのときベルが、喧しく鳴った。ジャズに囃されて重い緞帳が上っていった。いよいよ第四の「ダンス・エ・シャンソン」の幕が開いたのだった。
何よりも先ず第一の問題は、誰が義眼を入れているかを発見することだった。
舞台では、飛び上るようなメロディーにつれて七曲の第一、
ダンス(木製の人形)
が始まった。赤と白とのだんだらの玩具の兵隊の服を着、頬っぺたには大きな日の丸をメイク・アップした可愛いい十人の踊り子が、五人ずつ舞台の両方から現れた。
タッタラッタ、ラッタッタッ。
ラッタラッタ、タッタララ。
踊り子たちは、恰も木製の人形であるかのようにギゴチなく手足を振った。
(おお、このなかに、義眼を入れた女が居るか?)
眼を見張ったが、こう遠くては判らない。と云って今さら舞台の前のカブリツキまで出られないし、たとい出てみたところで何しろ小さい眼のことだ。義眼と判るとまで行くまい。
QX30の笹枝弦吾は、呆然として舞台の上に踊る彼女達を見入った。