轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

あめのたまがわしんじゅう

雨の玉川心中

山崎 富栄

01 太宰治との愛と死のノート

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 63,997 字 · 129 页

青空文庫

正門前横の喫茶店でコーヒーをのみ、時間を見計らって外へ出る。丁度門内から出ていらっしたところ。都電に乗って豊島先生の御宅へ御尋ねさせていただく。御体の調子が悪くて、何だか大変大儀らしい御様子でしたので、早く御暇しなければと、折を考えながらお話を伺っていたら、古田さんから御電話。しばらくして古田様と神田へ出る。

丁度、この日は日曜日でセレエヌは休日だったけれど、二階へ上がってお酒が始められる。その日は泊り、翌朝七時奥様と御一緒にお風呂へいく。帰途『斜陽』の話が出て、「斜陽の人と、私とは、はいった道が違います」と、なにげなく言った言葉が、奥さんの気にかかったらしく、帰ってきてから、「太宰さんはサッちゃんと、なんでもないんでしょう?」

「なんでもなくないんですよ」

という会話から一瞬にして雰囲気が変わって、奥さんは急に憂欝になられ、私が可哀想だと涙を溜めている。

「いまの若い人の気持ちは分からない」と。

この日、たまたま古田さんから口火が切られたからのことで、古田さんにプロテストする。修治さんも悲しい顔するし、私も涙を出すし、古田さんはしょんぼりなさるし、奥さんは、ますます御自分の苦悩をぶつけるし、愛とは、ほんとうに苦しいもの。