轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ゆきのふったひ

雪の降った日

小川 未明

「お話の木」1938(昭和13)年2月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 5,110 字 · 11 页

青空文庫

まだ、お正月なので、子供たちは、ここへきて、たこを上げたり、羽根をついたりして遊んでいました。

「ごらんよ、女があんなことをしている。乞食なんだね。」と、先に気のついた年ちゃんが、いったので、たき火にあたっているものが、みんなその方を向きました。一人の女が、長いはしのようなもので、ごみ捨て場をかき返して、落ちている菜っ葉や、新聞紙のようなものを地の上へひろげて、撰り分けていました。

「ああ、乞食だね。」と、義ちゃんが、いいました。

「いや、乞食じゃない。あちらに車が置いてある。」と、おじいさんが、いいました。なるほど、手車が置いてあって、その車の上にかごが乗っていました。

「なんなの、おじいさん。」

「そうだな。あれは、貧乏のくず屋さんだ。」

年ちゃんは、車のそばに五つか六つの男の子が、ぼんやりと立っているのを見ました。その子供は、くつ下もはかずに、ぼろぐつをはいていました。そして、母親のところへはいこうとせずに、空に舞っていたとびを見ているようであります。

「なにをさがしているんだろうか。」

「あれは、紙や、金くずや、こわれたびんのようなものを撰り分けているのさ。