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ゆきのふったひ

雪の降った日

小川 未明

「お話の木」1938(昭和13)年2月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 5,110 字 · 11 页

青空文庫

「あんな菜っ葉をみんなかごの中へ入れてしまったよ。きっと、家へいって洗って食べるのだね。」

年ちゃんは、そんな生活をするものをさげすむようにいいました。小さな子供は、母親が、車のところへもどってきたので、喜んで飛び上がっていました。年ちゃんは、きっと子供が、おまえはここに待っておいでといわれたので、母親のそばへいけずに長い間、車のあるところに立たされていたのだと思いました。

「そうすると、かわいそうだな。」と、心の中で、思っていると、

「おまえたちは、みんな、まだ困った人のことは、わからないだろうからな。」と、おじいさんが、いいました。

「雪や、こんこん、あられや、こんこん、降っておくれ。」

「雪が降ってきたわ。」

かよ子ちゃんと、竹子さんが、かけ出しました。

「さあ、お家へ入ろう。」と、おじいさんが、まずたき火のそばからはなれると、重ちゃんの兄さんが、つづいて去り、みんながばらばらになって、お家の方へ走り出しました。はや、原っぱの上は白くなっていました。

年ちゃんは、晩に、お母さんや、お姉さんと、かるたをとっていました。

「きよがいると、おもしろいのだがなあ。