轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

まぞう

魔像

林 不忘

新版大岡政談

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 131,494 字 · 260 页

青空文庫

三人では、心細い。援兵を求めて大一座を作り、ボンヤリ坐ってもいられないから、酒にする。今夜は、四谷瘤寺裏の横地半九郎の屋敷が当番だ。主人の半九郎をはじめ、荒木陽一郎、松原源兵衛のふたり、被害妄念に怯やかされているのが、宵の口から集って、チビリ、チビリ、さかずきのやり取りをしている。

早くから雨戸を下ろして、室内には燭台を連ね、昼よりも明るい。銘めい刀を引きつけて、悲壮なる面もちは、まるで出陣の宴だ。これが毎晩のことだから、さぞ神経が疲れたことだろうが、そのうちに、頼んであった助軍が到着する。遊佐剛七郎、春藤幾久馬、鏡丹波、三人の浪人である。

その頃。

芝の源助町に道場をひらいて荒剣一風、江府の剣界を断然リードして、その腕、その胆、ともに無人の境を行くの概あった先生に、神保造酒という暴れ者があった。神保造酒……無形一刀流の正伝。

四百万億阿僧祇の世界なる六趣四生の衆生、有形のもの、無形のもの――有形無形のうち、慾界色界の有情は有形にして、無慾無色界の有情は無形なり……なンかと大分むずかしい文句だが、この法華経随喜功徳品の一節から胎発した無形一刀流だ。