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あへんをのむびしょうねん
鴉片を喫む美少年
国枝 史郎
「オール読物」1931(昭和6)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,061 字 · 21 页
と云って何も僕という人間が、醜男だったからと云うのではない。自画自賛で恐縮だが、僕という人間は君も知っている通り、かなりの好男子であるはずだからね。
僕の云うのはそう云う意味からではなく「僕のような生活を生活している者に、そんな招待をするなんて、何て冒険的な女達だろう」――つまりこういう意味なのだ。
僕のような生活を生活している者? のような生活とはどんな生活なのか? おそらく君は知りたいだろうね。よろしい云おう、その中に云おう。
とにかくこうして当日となり、その日が暮れて夜となり、その夜が更けて深夜となった。桂華徳街の百○参号、そこが僕の家なのだが、果たしてその処へ一挺の轎が、数人の者によって担い込まれた。
僕は新しい衫を着け、そうして新しい袴を穿いて、懐中に短刀――鎧通さ、兼定鍛えの業物だ、そいつを呑んで轎に乗った。
(淫婦どもめ、思い知るがいい!)
こういう心持を持ちながら、轎に乗ったというものさ。
さて轎は道を走った。その道筋を細描写しても、君には面白くあるまいと思う。で、一切はぶくことにする。
轎は目的の館へ着いた。
そこが「加華荘舎」