轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

がこせんにん

鵞湖仙人

国枝 史郎

「ポケット」1926(大正15)年3月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,555 字 · 22 页

青空文庫

「天人にも五衰あり、仙人にも七難がござる。……死霊だけには手が出ない」

「歌に就いてのお考えは?」

「え、歌だって? なんの歌かな?」

「彼奴等の歌ったあの歌でござる」

「あああれか、考えて見た。……が、どうも解らない」

「ところが拙者には解って居る」

「ふうん、さようかな、その意味は?」

「不可ない不可ない」と手を振った。「そう安くは明されぬて」

「さようか、それでは聞かぬ迄だ」老人、不快そうに横を向いた。

「ところで一つお聞きしたい」正雪は老人を見詰め乍ら「あのご婦人はお娘御かな?」

「さようでござる、孫娘で」

「どうして活きて戻られたな?」

「いや夫れは毎晩でござる。毎晩彼奴等が征めて来ては、あの娘を死骸とし、船へ運んで虐んだ後、活かして返してよこすのでござる。……可哀そうなのは孫娘でござる。だんだん衰弱いたしてな、……つまりわしには祟れぬので、そこで弱い娘に祟り、わしを間接に苦しめるのでござるよ」

「老人、何か過去に於いて殺生なことはなされぬかな?」

「いいや、断じて」と老人は云った。「わしはこれでも方術家、一切罪悪は犯していませぬ」

「今後はなんとなされますな?」

「手が出ませぬ。