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まるまるじゅう
○○獣
海野 十三
「ラヂオ子供のテキスト」日本放送出版協会、1937(昭和12)年9月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 21,139 字 · 43 页
恐ろしき謎
「どうもこの儘では危い。この二つの○○獣を互いに離して置かないと、いつまた前のようにぐるぐる廻りだすか分らない。さあ、この辺から、セメントの柱を二つに鋸引きをしてくれたまえ。柱が壊れないようにそろそろやるように注意を頼む」
恐ろしき謎
鋸引きの音が、ごりごりいっている間に、敬二は博士のそばへいって声をかけた。
「博士、なぜ○○獣を別々に離して置かないと危いのですか」
「うん。これは○○獣の運動ぶりから推して、そういう理屈になるんだよ。つまり○○獣というのは二つの球が互いに相手のまわりに廻っているんだ。丁度二つの指環を噛みあわしたような恰好に廻っているんだ。こういう風に廻ると、二つの球は互いに相手に廻転力を与えることになるから、二つの球はいつまでも廻っているんだ。だから二つの球を静止させるには、二つの球の距離を遠くへ離すより外ないのだ。見ていたまえ。もうすぐ○獣と○獣とが切り離せるから」
鋸引きが済んで、セメント柱は二つに切られた。博士の指図によって、消防隊の人々が一方のセメント柱に手をかけて、えんやえんやと引張った。
「これは駄目だ。中々動きそうもない」