轻松读懂日语经典作品
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ああぎょくはいにはなうけて
ああ玉杯に花うけて
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1927(昭和2)年5月号~1928(昭和3)年4月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 126,617 字 · 250 页
「ボールがボールが」とかれは悲鳴をあげた。中堅手がそれを拾うてホームへ投げた、がこのときはすでにおそかった、五大洲とクラモウは長駆してホームへ入り、千三は三塁にすべり込んだ。
「バンザアイ」
天地をゆるがすばかりに群集は叫んだ、この叫びがおわらぬうちにすぐにふしぎな喝采が起こった。
松の枝に乗っていた覚平と善兵衛はバンザイを叫んだ拍子に両手をあげたので、松の上から転がり落ちたのであった。落ちたまま覚平はらっぱをふくことをやめなかった。
「ぷうぷうぽうぽう」
「バンザアイ」
こうなってくると黙々隊は急に活気づいてきた。一塁手の旗竿は二塁打を打って千三が本塁に入った。黙々は一点を勝ち越した。つぎのすずめはバウンドを打って旗竿を三塁に進めた。
とつぎには安場の作戦が奇功を奏し、スクイズプレーでまた一点を取った。
浦中は必死になった、小原、柳は死に物狂いに戦った、が千三の快技はあらゆる難球を食いとめた、かれはしっかりと腹を落ちつけた、かれの頭は透明で気がほがらかであった。
七==五
黙々は勝った、波濤のごとき喝采が起こった、中立を標榜していた師範生はことごとく黙々の味方となった。