轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

おさくのはなし

おさくの話

小川 未明

「教育研究」1929(昭和4)年10月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 4,508 字 · 9 页

青空文庫

正しいことはいつか、後でわかるときがあるのだから……。」と、おじいさんは、おさくをさとしました。

おさくは、その後は、工場へいって、働くことになりました。そして、お母さんに、孝行をしました。

植木屋のおじいさんは、しばらくたってから、おさくの奉公した、お家へいって、植木の手入れをしていました。そのとき、奥さまは、出てこられて、おじいさんに、

「あの娘は、どうしました? 正直ないい子だったけれど、すこし強情のようでしたね……。」といわれて、

「あの娘のような考えをもつ子は、正しいのです。あの後できた女中などは、ものを壊すと、しかられないうちに、『これを壊しましたから、私が、弁償します。』というのです。買って、返しさえすれば、なにをしてもそれですむという、ああいう考えをもつ子には、まことに困ったものです。」と、話されたのであります。

おじいさんは、縁側に腰を下ろして、きせるに火をつけて吹かしながら、

「じつは、あの子の母親が、内職に、風船球を張っていましたので……。」と語りますと、やさしい奥さまは、いくたびもうなずいて、目に涙をためて聞いていられました。