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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
江戸川乱歩『おれは二十面相だ/妖星人R』。同一底本的分册已合并为一书。收入:おれは二十面相だ、妖星人R、探偵少年、天空の魔人。
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 页
別所次郎君はS町の漁師の子で、小学校六年生でした。おとうさんや、にいさんは、朝の四時ごろには、もう船にのって漁にでかけるので、次郎君も早起きです。朝早く、町からすこしはなれたところにある、岩山の上へいって、朝日ののぼるのを見るのがだいすきでした。あのおそろしい音のしたあくる朝も、次郎君は、その岩山の上に立って、太平洋の水平線をみつめていました。
水平線には、雲がながくたなびいて、それがまっかにそまっています。太陽が、いま、のぼろうとしているのです。
雲のあいだから、もえるような金色の太陽がのぞきました。そして、みるみる大きなまるい姿をあらわしてきます。あたりが、にわかにあかるくなってきました。
頭のうえには、Rすい星が、まだぼんやりと、ひかっていました。さっきまでは、はっきり見えていたのが、太陽の光にけされて、だんだん、うすらいでいくのです。
岩山のきゅうながけの下をのぞいてみると、ドドドン、ドドドンと波がうちよせて、白いあわをたてています。
ふと気がつくと、岩山の下のほうが、なにかモヤモヤとうごいているようにおもわれました。
「へんだなあ、岩がうごくはずがないが。