轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
おくみさんとそのしゅうい
お久美さんと其の周囲
宮本 百合子
「宮本百合子全集 第一巻」河出書房、1951(昭和26)年6月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 75,369 字 · 149 页
お久美さんの顔を見て何か云って泣かせてやらなければ気がすまなかった。
そしてお関は「白状しろ、白状しろ。え、何をして居たんだよ」とお久美さんを攻めたてた。
お関の不法な怒りに会って只泣きながら震えて居たお久美さんはあまり幾度も幾度も攻めつけられるので、
「私、私何にも知らないのに……
あんまりだわ。
恭に聞いて御覧なさると好いわ。
何ぼ何だって、私まさか。
と云うと、お関は益々声を荒々しくして、
「何があんまりだえ。
よく口答えをおしだね。
さ、何とでもお云い。
ききますよ。
人が不憫だと思って何でも手をひかえて居ると、増長して何でも勝手にする気になって居る。
もう今夜と云う今夜はきかないよ。
と云いたてた。
「一体さっきだってお前が気さえ利いて居ればすぐ皆を好い様に云ってなだめるべきだのに、あんなに成るまで黙って見て居て、いざとなると、自分だけさっさと何処へか行って仕舞って……
お前みたいな恩知らずはないよ。
私みたいな者が何故撲り殺されなかったろうと口惜しかろうね。
だが、そう上手くは行かないのが世の中なのさ。
「もう此那家に居ないが好いよ。
どこでもお前のすきな所へ行くが好いじゃあないかい。