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おちゃのゆまんぷくだん
お茶の湯満腹談
夢野 久作
「文芸通信」1935(昭和10)年4月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,250 字 · 5 页
ほかの華族や富豪を訪問する時のような物々しい圧迫感を毛頭受けなかった処に感心して、何となくお茶の湯を習う必要を感じている処へ、頼うだお方が筆者を振り返って言った。
「お前が心得がなさそうなので、薄茶を所望したのだ。濃茶となると一つのお茶碗を三人で飲みまわすのだから、末席に坐っているお前がすっかり後始末の作法をしなければならぬ事になるのだ」
筆者はスゴスゴと頭を下げた。
「どうも……済みません」