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がちゃがちゃ
がちゃがちゃ
香倶土 三鳥
「九州日報」1925(大正14)年8月27日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 874 字 · 2 页
草の中で虫が寄り合って相談を始めました。
蟋蟀が立ち上って、
「鈴虫さん、オケラさん、スイッチョさん。もっとこちらへお寄りなさい。だんだん涼しくなりますから、みんなで合奏会をやってお月様にきかせようではありませんか。きっと御ほうびを下さいますよ」
と言いますと、皆パチパチと手をたたきました。
虫たちはそれからすぐに合奏を始めました。
まずスイッチョが草の天辺へ立ち上って真面目腐って、
「スイッチョ、スイッチョ」
と合図をしますと、オケラが土くれの蔭に坐ってしずかなこえで
「リ――リリ――」
と羽根を鳴らします。それにつづいて蟋蟀が草の根本から涼しい声で、
「チンチロリン、チンチロリン」
とうたい出します。その中へ鈴虫が又やさしい長いひげをふりまわしながら、
「リーン、リーン、リーン」
と鈴の音をさせます。
その静かでおもしろいこと……ちょうどそのとき東の山からお昇りになった十五夜のお月様は、感心のあまり虫たちが大好きな露をたくさんにそこいらの草の上に撒いておやりになりました。
ところへ一匹の轡虫が飛び込んで来ました。
「何だ貴様たちは! おれを仲間外れにして音楽会をやるなんて失敬なやつだ。