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けしのはたけ
けしの圃
小川 未明
「赤い鳥」1920(大正9)年7月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 5,337 字 · 11 页
」と、小太郎は思いました。
彼は、あてなく、いなくなった父親をたずねて町の中を歩きまわりました。そのうちにだんだん日が暮れてきて、歩いている人の顔がぼんやりとしてわからなくなりました。とうとう小太郎は、足が疲れ、腹がすいて、町はずれにさしかかったとき、倒れてしまいました。
小太郎は、ぼんやりとして、西の空に沈んでしまった入り日のあとが、わずかばかり赤くなっているのをながめていました。すると、ちょうどこのとき、町はずれに流れている河がありました。その橋を渡って、つえをつきながらきかかるおばあさんがありました。おばあさんは腰が曲がっていました。そして、黒い頭巾をかぶっていました。
おばあさんは、小太郎の倒れているそばを通りかかろうとしまして、そこに子供の寝ているのを見てびっくりいたしました。
「かわいそうに。」といって、おばあさんは、どうしてこんなところに寝ているのかと聞きました。
小太郎は、お父さんがいなくなったのをくわしく物語りました。おばあさんは、小太郎の話を一部始終聞き終わると、
「私は、この町に昔から住んでいる占い者だ。やはり私の見た占いが当たっていた。