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ごみだらけのまめ
ごみだらけの豆
小川 未明
「童話」1924(大正13)年9月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,335 字 · 7 页
それで、美代子の一家も、このくずだらけの豆を食べなければならぬことがなくてすみました。
美代子の弟の年ちゃんは、そのとき三つでしたが、あくる年には四つのかわいいさかりとなりました。
ある日、姉さんにつれられて、町はずれにあった、お宮の境内へ遊びにゆきました。そこは、広々として、大きな木がしげっていました。子供らは、たくさんきて遊んでいます。またそこには、はとが、たくさんいたのであります。はとは、子供らに慣れていました。人間が、自分たちに、けっしてなにも害を加えるものでないと知っていたからです。
姉さんは、おばあさんから豆を買ってはとにやりました。はとは、お宮の屋根から、また鳥居の上から降りてきて、喜んで豆を食べました。年ちゃんは、小さな掌をたたいて喜びました。そして、自分も、豆を二つ三つ、握っては、はとに投げてやりますと、はとは、年ちゃんの足もとまできて、それを拾って食べていました。
姉さんと年ちゃんとは、しばらく遊んで、あまりおそくなると、お母さんが心配なさるからといって家へ帰りました。
その日から、年ちゃんは、はとぽっぽが、なによりもいちばん大好きになったのであります。