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ふるさとのはやしのうた
ふるさとの林の歌
小川 未明
「赤い鳥」1921(大正10)年12月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 4,289 字 · 9 页
娘は毎日山へゆきました。枯れ枝を集めたり、また木の実を拾ったりしました。
そのうちに、雪が降って、あたりを真っ白にうずめてしまいました。娘は家の内で親の手助けをして、早く春のくるのを待ったのであります。それは、どんなに待ち遠しいことでありましたでしょう。やがて、物憂い、暗い冬が、北へ、北へとにげていきました。
春になると、雪がだんだん消えてしまいました。野にも、山にも、いろいろな花が咲きました。その季節が過ぎると、山には、こんもりとした緑の葉がしげって、暖かな心地よい風が岡にもふもとにも吹き渡りました。大空は美しく晴れて、うららかな日の光がみなぎったのであります。
娘は、朗らかな声で歌をうたいながら、山へ入ってゆきました。春、夏、秋、冬はこうして過ぎました。そして、娘は、だんだん大きくなったのであります。
ある日のこと、娘は、山の林の中へいつものごとく入ってゆきました。すると一羽のかわいらしい小鳥が、いい声で鳴いていました。彼女は、しばらく立ち止まって、その小鳥の枝に止まって鳴いているのを見守っていましたが、
「ああ、なんというかわいらしい小鳥だろう。