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ソヴェトにおける「れんあいのじゆう」について

ソヴェトに於ける「恋愛の自由」に就て

宮本 百合子

「サラリーマン」1932(昭和7)年1月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,439 字 · 7 页

青空文庫

で恋愛は自由というけれども、公事ではないから、自分の私事問題だ。これが社会的に問題となって各自責任があるのは、女のもっている、或は男のもって居る社会人としての責任義務を通して社会一般の問題となって行くだけである。

恋愛を其の日の事業として暮すというのであったら、それは社会人として第一に排撃される。

クララ・ツェトキンの書いた「レーニンの想出」に、戦時共産主義時代に若い党員が恋愛の自由ということを感違いしていろいろの誤謬を起したことにレーニンが非常に心配して、今の若いものは恋愛というものは一つの生理的問題に過ぎないということを非常に誤解して、あんなに有望な青年達が娘のスカートを追っかけて行くようではと非常に心配して居た事を書いて居る。

併しそういう点は今の若い人間はズット進歩して健全になって居り、それだけ社会状態が落付いて来たわけで、これはソヴェトが今再び建設時代に入って居るはっきりした証拠である。

〔一九三二年一月〕