轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ドミノのおつげ
ドミノのお告げ
久坂 葉子
「VIKING 17号」1950(昭和25)年4月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 20,713 字 · 42 页
「ビヤンジュエ、マドモアゼル」
叔母が私の手を握って喜びました。二十年もの昔、巴里で仏蘭西人と、ブリッジをしたことがある叔母はよく云いました。そして彼等の勝負好きの話や怒りっぽいことなどもききました。私達は弟のために勝負事をやめようと決心した翌日から、またやりだしておりました。隣から父がそのさわぎに遂々怒り出しました。
「はやくねろ、十一時すぎだぞ」
私達はこそこそと渡り廊下を渡って叔母達の部屋である茶室に退去しました。そこで一時頃までブリッジをつづけました。
「また明日、おやすみなさい」
私と信二郎は夜風のふき通しの、渡り廊下を走るようにして戻って来ました。母はうすぐらいところで東京の叔母へ手紙をかいておりました。肩越しにのぞくと、私の結婚の依頼がなめなめとかかれてありました。私は苦笑しながら自分の部屋にはいり、ふと結婚についてかんがえだしました。二十七だという年令がまっさきに頭に浮びます。婚期とは幾つにはじまって幾つに終るのか、ともかく私はもう若くもないと思っておりました。今迄、何をしていたのでしょう。同級の人達は随分お嫁に行ってます。子供までいる人も少なくありません。