轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ピムキン、でかした!
ピムキン、でかした!
宮本 百合子
「週刊朝日」1931(昭和6)年4月1日春季特別号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 17,906 字 · 36 页
夜になると、トラクターの置いてある村ソヴェトの下の広っぱに焚火がたかれた。ビリンスキー村のどの家の中でも、今夜は、この広っぱに時々気をとられる。
ペーチャは粥を食ってしまうと、ムッツリしている親父をおいてぶらりと外へ出た。広っぱの低い焚火のまわりに、五六人集まっていた。ニキータ。ニーナ。ワーシカがいる。ワーシカもニキータと同じ青年共産主義同盟員で村の牧童だ。しかめ面して鞭の柄で焚火を突ついている。だが何故みんな変に黙りこんで――つまり変にしてるんだろう? ペーチャは焚火のあっち側をすかして見た。我知らず、ニキータの顔を見上げた。ニキータは知らんふりしている。ピムキンがいるじゃないか!
明るい火のそばへボロ長靴をはいた足を出し、どっからか乾草をひっぱって来て、その上へころがっている。腸詰、黒パン、ブリキのひどい薬罐などがピムキンの足許にあった。
ここに、ピムキンは何の用がある?
ペーチャは、さては、と思った。おっかない、勇ましい気がし、急に焚火のそとの暗がりが濃く深く空の星が遠く感じられた。
ニキータ、ワーシカ、ニーナなんかがトラクターとピムキンとを見張ってるのだということが、ペーチャにわかった。