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ピムキン、でかした!
ピムキン、でかした!
宮本 百合子
「週刊朝日」1931(昭和6)年4月1日春季特別号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 17,906 字 · 36 页
ピムキンは人並な奴じゃない。村のものを何ぞというと土百姓といいやがる。ピムキンはいつでも意地わるだ。――トラクターをこわして集団農場を妨害する奴の話はペーチャだって一度や二度でなく聞いているのだ。
焚火の、ぼんやりした赤黄ろい光りの中に、幅広い波形歯のついたトラクターの大きい車輪の一部が浮いて見える。ピムキンのボロ長靴の先が見える。
よっぽどたった。
ふいとピムキンが立ち上って、暗がりに消えた。ニキータが、いそいで、反対の側からトラクターの方へ行った。
間もなくピムキンが焚火のそばへ戻って来た。ニキータが口笛をふきながら、かえって来た。
ピムキンはもう寝ず、ブリキ薬罐を焚火のそばへ押し出し、片手の腸詰をかじっては黒パンをくいはじめた。
ペーチャや若いものは、黙ってそれを焚火のこちら側から見ている。ピムキンは言葉をかけようともしない。ワーシカがピューッと音をさせて鞭を振り、
――え、おい! ちっと陽気にやろうで!
といった。
ワーシカとニーナが一抱えの乾草と手風琴をとって来た。
ニキータがあぐらをかいて、手風琴を鳴らした。ワーシカは口笛で合の手を入れ、ニーナが前歯の間でひまわりの種をわりながら、