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ルポルタージュのどくごかん

ルポルタージュの読後感

宮本 百合子

「女子文苑」1941(昭和16)年5月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,886 字 · 6 页

青空文庫

一、学年末断想  中村由美

題がそれを語っているとおり、これは全く感想です。けれども、小さい子供の真の価値と学課の点数の問題にくいちがいを見て苦しむ若い女先生の心情は読む者に感銘を与えます。こういう軟かく瑞々しい感情をもっている方が、先生として報告文学の要点をのみこんで、記録をつくったらば、意味のあるものが書けそうに思われます。

一、自己を愛する  会沢貞子

これも感想を書いたものとなっています。そういうものとしては、若々しい女性の心の熱をよく伝えています。一人一人の若い婦人が自分を大切にして境遇とたたかい成長して行かなければ女全体としての水準のあがる時はないという考えかたも正当であると思います。「時局にすべて薄弱なものはおし流されるでしょう、」と、情熱と意欲とをもって人間が働くべき事が強調されていますが、ここのところに若い女性にとって様々の微妙な現実の問題がひそんでいるのではないでしょうか。何故ならば筆者が真心をこめて「社会が余りにも女性に無頓着でありすぎた」と云っている事実は、時局の勢でおし流されるどころか、或る地方の女学校では今頃貝原益軒の「女大学」